郵便の歴史

今日は郵便の歴史をお話します。

郵便の創業は1871年

当時の配達には人車が使われていました。
郵政博物館にはこの人車も展示してあります。

 

切手
郵便と切手はセットみたいなものですよね。
切手収集は今では人気ない趣味のようですが、郵便や切手の歴史を知っていただくと少しは興味を持つ持っていただけるのではないかと思います。

切手に関しては語りだすと長くなるので別のページで紹介したいと思います。

 

ポスト
初めてポストが登場したのが1871年です。
今では赤いポストが普通ですが、当時は黒いポストが設置してあったそうです。
最初は四角いポストだったのですが、1901年から丸筒状のポストが登場しました。
もちろん視認性を改善するためですね。
ポストにもいろいろあって、俵屋式ポストや中村式ポストと呼ばれるものがありました。
なんとなくおなじに見えるポストですが、ハガキの入り口や出し口のデザインが違います。

 

郵便カバン
郵便屋さんが自転車に黒いカバンをのせて配達する姿は最近ではあまり見ませんよね。
僕が幼い頃はこのスタイルが当たり前でした。
ちょうどバイクも採用されていた頃でしたね。
週便創業当時は「書状(ハガキ)」を配達してもらうということが非常に珍しかったため、利用者が少なく郵便カバンはとても小さかったのです。
しかし、時代の移り変わりとともにどんどん大きくなっていきました。
今ではバイクや車ですが、当時の配達員さんは相当な苦労があったでしょうね。

 

郵便灯器
創業当時の1871年は街灯は少なく、夕方にもなるととても暗かったそうです。
したがって懐中電灯代わりの灯器が必要でした。
灯器とは明かりを灯す機器。提灯の鉄製品といえば伝わるでしょうか?
郵便マークの付いた灯器を片手に配達されていたんですね。


郵便制服

当時では珍しい洋装を制服に採用していました。
これは郵便を利用してくださいという宣伝お意味もあったそうです。
珍しい制服の人が町中を歩いていたら目を引きますよね。
これを利用して事業の拡大を図ったそうなのです。
洋装自体が珍しかったため、当時の錦絵には郵便局員が数多く描かれました。
いまでもキリッと制服で配達されている郵便局員には感謝ですね。

 

押印
ハガキ(切手)を利用すると消印が押印されますよね?
昔は今みたいな自動ではありませんので、人力でハガキの上下を揃えスタンプを押していました。
しかし、郵便物の増加とともに機械化が進められました。
初期の機械は精度が悪く、押印の際にミスをしたり、人的なミスで日付が間違ってたり、さまざまなエラーが出たのです。
いわゆる「エラー印」です。
エラー印は見つかればすぐに回収されましたが、一部はそのまま配達されました。
その希少性からエラー印は現在では高いプレミア的な価値を持っています。
機械の精度が上がるにつれエラー印は少なくなっていきましたから、当時のエラー印はとてもレアなんですね。
お持ちの方がいたら査定に出してみることをおすすめします。